
著者=馬場 駿吉(ばば しゅんきち)
装幀=菊地 信義
発売日:2016年12月25日
サイズ:四六判、154(内図版16)ページ
出版社:書肆山田
ISBN-13: 978-4879959508
言語:日本語
※Amazonでの取扱いはございません
渡米前の個展から建築作品まで、荒川修作の制作の現場にその都度立会い、また対話を重ねてきた馬場駿吉氏が“可能な限り伴走した体験”(本書「あとがき」より)を紡いだ珠玉のエッセイ集がついに刊行!
本書に収録されている荒川修作から著者に宛てた私信からは、著者と共有する母郷・名古屋の母を想う作家の素顔も垣間見え、その私的であり公的でもある貴重な荒川修作批評はファンのみならず必読の書である。
オブジェからコーディノロジーまで
沈思の底から、
うねり立ち昇り暴発する
荒川修作の作品・
天命反転コーディノロジーの
出現に立ち会う。
目次
・非網膜的絵画への突進──荒川修作展に寄せて
・共同体的存在思考の世界──荒川修作の画業
・現代のスフィンクス・荒川修作──その問いかけの絵画的宇宙
・荒川修作の作品ほか
・荒川修作・新作版画展
・空白の創造性
・実験する美術──荒川修作の世界
・ユニヴァーサル・パークとしての『養老天命反転地』
・対談「精神の場から身体の場へ──戦後アメリカ美術の超克のために」
・荒川修作の建築的な仕事をめぐって
・天命反転住宅徘徊記
・天命反転を暗示する箱──荒川修作初期立体作品再見
・荒川修作からの通信
・天命反転の永遠に佇む荒川修作を悼む
・「天命反転」の継続性──それでも荒川修作は死んでいない
・映画『死なない子供、荒川修作』
・荒川修作三回忌 田中泯「場踊り」
・あとがき
・初出記録
・収載図版について